2025年10月14日

血糖値スパイクが「肌のくすみ」と「老け顔」をつくる理由

血糖値スパイクとは?美容にどう関係するのか

血糖値スパイクとは、糖質を含む食事の後に血糖値が急上昇し、その後インスリンの作用で急降下する現象です。

*炭水化物(糖質+食物繊維)**のうち、特に精製度の高い炭水化物や糖質(白米、パン、菓子類)は吸収が速く、血糖値を乱高下させやすい特徴があります。

この急激な血糖変動は、体内で酸化ストレスや炎症を引き起こし、結果として**糖化反応と最終糖化産物(AGEs)の形成**を促進。これが肌の弾力低下やくすみにつながります。

引用 : Brownlee, M. “Advanced protein glycosylation in diabetes and aging.” Annu Rev Med. 1995;46:223-234.

最終糖化産物(AGEs)が「くすみ」と「老け顔」をつくるメカニズム

AGEsとは?

AGEs(最終糖化産物)は、余分なブドウ糖が体内のタンパク質と結合してできる物質。コラーゲンやエラスチンにAGEsが蓄積すると硬化し、シワ・たるみ・弾力の喪失を引き起こします。

肌のくすみとの関係

AGEsは褐色を帯びた性質があり、蓄積すると肌全体に黄ばみやくすみを生じさせます。紫外線やストレスと相乗して「老け顔」を加速させます。

引用 : Gkogkolou, P., Böhm, M. “Advanced glycation end products: Key players in skin aging?” Dermatoendocrinol. 2012;4(3):259–270.

最新栄養学が示す「血糖と肌老化」の関係

糖質の種類で違いが出る

食物繊維の役割

特に水溶性食物繊維(オート麦、海藻、野菜)は消化を遅らせ、ブドウ糖の吸収スピードを和らげます。

結果として、肌の糖化リスクを減らすことにつながります。

美容のためにできる血糖コントロール習慣3選

① 食べる順番を変える

野菜→たんぱく質→主食の順に食べることで、血糖の上昇を緩やかに。

② 主食を精製度の低いものに置き換える

白米や白パンではなく、玄米・全粒パン・雑穀を選ぶことでスパイクを抑制。

③ 食後の軽い運動を習慣化する

10〜15分のウォーキングや階段利用は、筋肉へのブドウ糖取り込みを促進し、血糖変動を穏やかにします。

引用 : Colberg, S. R., et al. “Exercise and glycemic control after meals in type 2 diabetes.” Diabetes Care. 2009;32(11):2109-2111.

まとめ ― 食事と生活習慣が「肌年齢」を左右する

午後の眠気と同じように、肌の老化も「血糖値」の影響を強く受けます。
次の食事から、小さな習慣を変えて“内側からのアンチエイジング”を実践してみませんか?

まとめ