未病や高齢化、人口爆発、地球温暖化などがもたらす、
多面的な世界的健康課題とたんぱく質の課題に挑む。
2050年には、世界の65歳以上人口が16億人を超え、全人口の約16%に達すると予測されており、これは現在の約2倍に相当します(出典:UN World Population Prospects
2024)。特に日本、韓国、イタリア、ドイツなどの先進国では、すでに高齢者比率が25〜30%を超えており、医療・介護の持続可能性が深刻な課題となっています。
日本だけでも、医療費・介護費の合計は年間約60兆円に迫り(厚生労働省 2023年)、その多くが生活習慣病と加齢性疾患に関連しています。
こうした状況に対し、各国で注目されているのが、発症前の「予防的アプローチ」によるQOL維持と医療負荷の軽減です。その中でも、糖代謝の調整、腸内フローラの正常化、抗酸化・抗炎症作用といった分野は、栄養介入による一次予防の有望なターゲットとされています。
Morusは、カイコ由来の機能性素材を通じて、こうした多面的な健康課題にアプローチします。DNJ(1-デオキシノジリマイシン)、ポリフェノール、キチン、シルクプロテイン由来のペプチドなどが複合的に働きかけ、「病気を治す」のではなく、「病気にならない体をつくる」という次世代ヘルスケアの実現を支援します。
カイコを軸としたソリューション
MorSilk Powder (モアシルクパウダー) は、カイコ由来のシルクプロテインと多様な栄養成分を含む、100%天然の高機能性材料です。桑の葉のみを食べて育つけられたカイコを原料とし、動物性と植物性の栄養特性を両方備えた絶妙な食品です。
MorSilk Powderをベースにした、自社の機能性食品ブランド「KAIKO®」を一般向けに企画・開発・販売。同ブランドを通じて、身体の土台を整え、内側から美しく健康になるための、新しい食のかたちを提案しています。
血糖ケアや腸内環境のサポートを意識した設計で、日々の習慣に取り入れやすい飲用・サプリメントタイプを展開しています。
良質なたんぱく質補給とおいしさの両立を追求し、継続しやすいスタイルを提案しています。
ONLINE SHOP企業や研究機関との連携により、日本国内での通年大量飼育を可能とする大量飼育技術や、カイコの生態を解明するための分子生物学的研究を推進。これにより、カイコという未活用資源の安定供給体制と基礎科学の裏付けを確立しています。
国内外の大学や研究機関と共同で、カイコ由来成分の機能性や安全性に関する研究を行い、科学的なエビデンスの構築を進めています。得られた知見は特許としても保護され、製品開発や差別化に活用されています。
原料の供給から製品開発、試作、量産まで一貫して支援できる体制を整え、機能性・安全性・風味設計に関する研究成果を活かした製品づくりをサポートします。
研究支援・特許活用・量産体制を含むパートナーシップを通じて、国内外での製品開発と市場展開を後押しします。